「見返り」にひそむ魔物

 

また1日が始まるということは、今の私にとっては子供と一緒にいる1日がまた始まるということを意味します。

いろいろと意見はあると思うのですが、子育てと言うのは本当に格闘です。日々ご飯を食わせる、大人のロジックが通用しないリアクションにその都度対応する、同時に自分自身の中にあるエゴにも気づかされて悩まされたりとか・・・

 

けれども、トータルで見て大きな充実と喜びがあることも実感するのでまた明日からも続けていこうと思えます。

今は妻と2人の子供と一緒に暮らしていますが、数年前、全く違う未来になるかもしれない1つの出来事がありました。

 

・・・・・

 

その頃、あるビジネスプロデューサーと知り合ったことがきっかけで、共同でビジネスをやろうとしてました。

そして、その共同の仲間の中で、全国の美味しい農産物をつくる農家さんや魚を獲ってくる漁協さんなどに声をかけて販売代行をするビジネスをしている人がいました。

 

ちょうど1人、私の知人で美味しい果物を作っている人がいて、この人を彼らに紹介したらWinWinになって良いのではないか、と考えて双方に話し、私が立ち会う形で会ってみることになりました。

大阪の天王寺と言うところで、駅ビルの喫茶店で話をして、良い感じでまとまり、おそらくこのまま話は進むだろうということで別れました(後日、実際に話はまとまりました)

 

高揚感と言うか、ああ、良いことをしたなあという気持ちのまま私は神戸の自宅への帰路につきました。

すると、途中の駅で電車が通過待ちをしているときに、電話が鳴りました。

妻が通う産婦人科からでした。

 

ずっと子供が欲しいということで、最寄り駅近くにあり評判が良さそうなその産婦人科に通って妊娠のアドバイスをもらいながら日々過ごしていたのですが、ついこの間、早期流産という連絡をもらっていたところでした。

こんなときに何だろう、と私は電話に出ました。
すると恐るべきことを告げられました。

 

今日診断に来られて分かったのだけど、早期流産じゃなかった。
「子宮外妊娠」だった、というのです。

 

子宮外妊娠と言うのは、100人に1人くらいの確率で起こる異常で、要するに本来なら受精卵が子宮というちゃんとスペースのある場所で育っていくのだけれどそれが何らかの事情で子宮以外の場所で育ってしまうことを言います。妻の場合は、細い卵管と言う場所で受精卵が大きくなっていました。

つまり、このままだと胎児が育たないだけでなく、狭い場所で無理をして大きくなろうとするため、卵管が破裂して大量出血して、母体のいのちが危うくなる、ということだったのです。

 

幸いにも、その日緊急で大きな病院に搬送されて手術を受け、大事には至らなかったのですが、私も妻も大きなショックを受けました。手術後の入院期間中、私はいたたまれず1人で自宅で泣き明かしました。大切な人が身体の一部を切り取らなければならなかったこと、一瞬でもいのちの危機にさらされたことに対して、筋道はどうであれ、夫としてやるせない、申し訳ない気持ちだったからです。

 

特に私の頭にあったのは

「良いことをしていれば、良いことが起こる」

という成功哲学的なことを信じてやってきたのに、どうしてこんなツラいことが起こってしまったのか・・・?、という思いでした。

 

いいことをした、それもその直後に、どうしてこんなことが起こってしまうんだ!!

 

あれから何年も経ったいま、あらためて考えてみればその頃の私は「いいことをしている」つもりで、心の底で「見返り」を求めていたことに気づきます。

 

「こうやって紹介してあげたのだから、お礼してもらえるだろう」
「それなりの返礼があるだろう」

 

そんな気持ちを心の奥底で持ちながら、紹介をとりもっていたのです。

 

今だから分かりますが、これは強烈なエゴイズムです。

「してやったのだから、してくれて当然」というような。

 

私のその時のエゴイズムが、妻の子宮外妊娠ということに何か影響をしたのか、俗な言い方で言うなら「引き寄せた」のかどうかは、私自身分かりません。

ただ、間違いなく言えるのは、そのときの私が強烈なエゴで動いていたこと、そして同時に、妻にそんなことが起きたという事実です。

 

人には誰でも損得勘定というものがあります。

 

ですから、何かをするときに無意識に見返りを求める心情と言うのも、誰にでもありえます。

 

ですが「見返りを求める」という感情が強烈なエゴを生み出すということを私達は知っておく必要があるようです。見返りを考えてしまうなら、何も行わない方が「乱れ」が生まれない。

 

この時の経験は、私にとってもそれを強く認識させてくれるものでした。その後「見返り」という感情に注意するようにしています。

 

見返りではなく、やってあげたいから、やる。

 

言葉にすると簡単ですが、とにかくそういうことです。

 

無垢に、無地に、やってあげたい人にだけ、やればいいです。

 

最後まで読んでくれてありがとうございました。

 



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