強くなければやさしくなれない。

「強くなければ生きていけない、優しくなければ生きていく資格がない」

あなたも、この言葉をどこかで聞いたことがある人も多いと思います。最近ではあまり日本でも読む人が少なくなったと思いますが、海外の推理小説の作家レイモンド・チャンドラーの作品に出てくる言葉です。

この言葉を最初に知ったときは、へえそうなのかという程度の認識でしたが、最近になって意味をいろいろと感じ取るようになりました。

思えば、「強さ」ということほどあいまいな言葉はないと思います。もともと私はあまりケンカが強くない少年時代を送ったため、結構いい歳になるまで強さ=攻撃力、だと思っていました(笑)でもあるときに友人の女性から「それって、ただの暴力じゃないですか」と言われたハッとなって、パラダイムが変わっていきました。

いまは、強さというのは、自分の内側を見て、人生の大きな目的と、目の前の小目的をつなげて、あきらめずに突き詰め、行動し続けることができる、そういうことじゃないかと思っています。惰性に生きれば何も苦労はありませんが、自分のテーマを持つと、いろんなことがやってくる。そこでは当然葛藤や、問題を経験することもあるでしょう。そんな中で培われてくる視点が、自分以外の他の人への「やさしさ」になって結実してくるような・・・そんな感覚を今は感じています。

「やさしさ」というのも、単に相手に媚びたり過剰にへりくだったりとか、相手になんでも合わせるということではないはずです。ある意味、そういうやさしさは「弱さ」を感じさせるもので、やはりこちらの角度から見ても「強さ」と「やさしさ」の相関関係が見えてくるような気がします。

少しでも、本当の意味で強くなるように。そう思うことで、身の回りの現実も、いろいろ変わってくることだと思います。



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